まだまだ『貝になりたい』の宣伝で、あっちこっちに顔出してるナカイ。
情熱大陸に出演でございます。

番組の感想を書こうとしたら、
内容のせいでナカイの考察になっちゃったじゃんか。
しかも、かーなーり長い。


・SMAPのナカイマサヒロという男
「そうなんだ。（正味）24分かあ……」
　番組が始まってすぐに出てきたナカイのひと言。
　この時点でどういう『中居正広』を見せるのか、あの男は計算してたね。
　絶対にっ。断言できる。
　番組的に『素のナカイ』を望まれてるのは分かってたけど、
　でもそれは『SMAPの中居正広』に必要ないことだと判断して、
　最後にどう締めくくるか、考えたんだと思う。
　じゃなきゃ最後に
「渋めに話したの、ぜんぶ嘘ですけど大丈夫ですか？　けっこう僕、嘘吐きですよ」
　なんて言わないだろうがっ。
　まあ番組側も狙って構成したんだろうけど。
　つまりそれって、こういう構成を成立させられるって考えた
　ナカイの方が上手だったって話だよね。
　見事に素顔を晒さず逃げ切ってたわけですから。

　こうなることは、なんとなく想像ついてたんだよ。
　絶対にこの男が素顔なんか見せるわけがねえっ！　と……。
　これっぽっちも期待してませんでした。
　長年ナカイのファンをやってりゃあ、絶対に無理な話だってのは予想済み。
　あの男を丸裸にしようなんて、最っ初から無理な話なんだってばっ。
　TVなんかで簡単に素の自分を晒すような男だったら、
　ナカイのファンを続けてないよ？　あの掴み所のなさに惹かれるんだもん。
（あくまでも、あたし『は』ですが。……ナカイファンって、そうだよね？）
　だから最初から期待してませんでした。

　じゃあ、なにを楽しみにして観てたのか。
　それは、この番組をどう面白くしてくれるかなのです。


・人生を面白くするのは千の真実より、ひとつの嘘
　人を楽しませるには、真実とか本当のことだけじゃあ足らない。
　プラスアルファで嘘の部分が必要なんだ。
　その『ひとつの嘘』が、物事をドラマティックに変えてくれる。
　ナカイはそれを分かってる人なんだと思う。

　つまりなにが言いたいかというと。
　あの24分弱に映ってたナカイは嘘じゃないんだ。
　控え室での姿も、打ち合わせの様子も、お父さんとの会話も、
　それからインタビューへの答えも、ちゃんと真実。
　特に豊松や戦争に対する思いは、絶対に嘘じゃあない。
　進行表の裏に書きとめてた、『貝になりたい』の撮影時の心境だってそう。
「理解されなくても、その時に感じたから嘘にはならない」って、
　わざわざ最後のインタビューの時に、話してたぐらいだもん。

　だけど『真実』を並べて見せるだけじゃあ、面白くない。
　千の真実の中にひとつの嘘を落す。
　そうして落された嘘は、人を惹きつける極上の餌になる。

「渋めに話したの、ぜんぶ嘘ですけど大丈夫ですか？」
　このひと言で、今までの24分弱が作られた『中居正広』だったと思わせられる。
　だけどその後に「けっこう僕、嘘吐きですよ」と続けることで、
「ぜんぶ嘘ですけど」までを含めて、嘘だったのかもしれないと勘ぐりたくなる。
　これで番組のすべてが、嘘か真実か分からなくなったわけだ。
　ああ……。
　なんてドラマティックな終り方なんでしょう。
　ナカイファンのあたしにとっては、大満足な絞め方でした。


・コンサのVTR
　これは内容と関係なく問答無用で食いついたわ。
　ナカイのアップがいっぱいでねえ。
　もう、ねえ。いやんっ。
　しかもガッツリ踊ってるとこと、バンバカのソロを抜き出してくれるなんて。
　汗かくことが大事だって言うならさあっ！
　来年もコンサやってくれええっっ〜っ。